「しおりの里」とは
                            グループ代表柳瀬仁(CEO)インタビュー

2006年9月にオープンするグループの新施設「しおりの里」について詳しくお話しを伺いたいのですが……

今「新施設」と言われましたが、しおりの里は「新施設」というものではないんです。
正しくは「新施設群」と呼ぶのが正しいと思います。どういう事かと申しますと、特養・グループホーム・ケアハウスなどの介護系の複数の施設の他に、まだまだ計画中で詳しくお話し出来ないんですが、全く新しい形の医療施設など複数の介護施設・医療施設を配置した「複合型介護・医療拠点」を作ろうという計画です。
そのために、医療法人碧会、社会福祉法人寿泉会、株式会社ユーサポートで津市の野田地区に1万坪近い土地を購入し、現在2006年9月の第一期工事完成に向けて準備に追われています。
これまで、医療法人でフェニックスメディカルセンター(ヤナセクリニック・フェニックス健診クリニック)、なごみの里、勢和ファミリークリニック。社会福祉法人で、泉園、八幡園、万葉の里と多くの、医療と介護の施設づくりを進めてきました。
この「しおりの里」プロジェクトは、これまでの全ての医療と介護のノウハウを集めた大きなプロジェクトです。現状のわたし達のグループの規模に匹敵するような介護・介護予防・医療の新拠点になると考えています。

2006年9月にオープンするのは、第一期分ですか?

そうなんです。「しおりの里」プロジェクトと言うのは、数年がかり、ひょっとすると十年近くの年月をかけてそれぞれの施設が完成する予定の、大きなプロジェクトです。
来春オープン予定の第一期工事で、
医療法人の施設として、診療所・通所リハビリセンター・認知症対応型共同生活介護施設・特定施設入所者介護施設と
社会福祉法人の施設として、特別養護老人ホーム・短期入所生活介護施設・在宅複合施設(在介・居宅介護支援・訪問介護、訪問看護)が完成します。
今後、第二期工事・第三期工事と複数の工事を経て、全てが完成する訳ですが、真に「医療・介護の複合型拠点」と呼ぶにふさわしい施設群にしていきたいと考えています。

しおりの里の一番の特長とはなんですか?

常々わたくしは、「全人医療・全人介護の実践」というテーマを職員の皆さんにも話しています。「全人医療・全人介護」と言うことは、突き詰めれば患者様やご利用者様のお一人お一人の個性や希望を最大限に尊重して、真に人間的な医療・介護サービスをご提供するという事です。
しおりの里プロジェクトの最大の特長は、ご利用になるお一人お一人の体調やご希望を尊重して、医療・介護サービスを提供しようと言うことです。
そのためには、デイサービスなど在宅系介護事業、グループホーム・ケアハウス・特養などの入所系介護事業にとどまらず、介護予防などの医療事業など、多彩なサービスメニューをご用意して、お一人お一人に最適の医療・介護サービスを提供する必要があります。しおりの里がグランドオープンした暁には、豊富なサービスを提供できる県内有数の医療・介護拠点となることは間違いありません。
それと最近わたくし自信「制度にあぐらをかいてはいけない」という事を、強く感じています。現在介護事業は介護保険という制度に基づいて運営され、多くの方々にご利用頂いています。しかしわたし達はその事に甘えてはならないと思います。
ご提供しているサービスはこれで良いのか?
サービス業としてあるべき姿をキチンと実践出来ているか?
わたし達は、不断に自らの業務を見つめ、向上させ続けなければなりません。しおりの里は、津市内でも有数の歴史とノウハウを持つわたし達のグループの総力と、常に新しい「時代のニーズ」を反映させた複合型施設群でありたいと願っています。

将来、しおりの里には様々な施設が出来ていくわけですね?

先ほど申し上げましたように、わたし達の夢を実現する為には、しおりの里を、単なる介護施設にとどまらない、中高年以降の様々なライフステージのパートナーともよべる施設群にしなければなりません。
充実した介護施設であることは当然として、介護を必要としない老後を送るための介護予防施設であること。
介護予防のもっと手前から、自分自身の健康状態に関心を持っていただき豊かな気持ちで健康管理を実施できる健診センター的な施設も併設すること。
など生産年齢〜中高年〜老後に渡って、人生の様々なページを豊かに繰り広げていくことのお手伝いをする総合施設群を目指すつもりです。
実は「しおり」という名称も、人生の様々なページに挟み込む「ブックマーカー」のイメージから発想したモノなんです。
これまでグループが蓄積してきた介護・医療のノウハウを全て生かして、10年後、20年後にも『しおりの里は素晴らしい』と言っていただける施設群を作らなければと奮闘しているわけです。


10年後、20年後に素晴らしいと言っていただける施設群と言われましたが……

例えば、泉園という施設は、介護のノウハウではグループ内でも一番人的蓄積が多い施設です。しかし出来て26年という年月がたつと、時代の流れとギャップが出てきたことは事実です。当時は全部が個室の特養なんていう事は、考える人もいませんでした。でも時代の流れの中で、全個室が当たり前になってきました。
これからは、全部が個室というだけではなく、入所される方々やご利用される方々のプライバシーをどう尊重していくか、日々の生活の中に生き甲斐を見いだす為に、施設はどうあるべきか、サービスはどうあるべきか等、考えることは山ほどあります。
運営の効率を優先するとどうしてもプライバシーへの配慮がおろそかになりがちになる、プライバシーを本当に尊重した施設づくりを目指すと、やはり経営効率を犠牲にせざるをえない。
しかし10年後・20年後を考えると、今以上にプライバシーの尊重は大切です。若干の経営効率を犠牲にしても必要な事は実現する、それは未来に向けた投資であるとも考えています。わたくし自信グループの最高経営責任者として様々に難しい舵取りを要求されています。そんなことを考えながら、10年後、20年後になっても、やっぱり良い施設だと言っていただくためには、考えなければならないこと、やらなければならない事は、イッパイあるんです。

そのためにも優秀な人材が必要と言うわけですか?

そうなんです。わたし達が考える事業展開の為には、医療・介護の様々な専門職を必要としています。また医療・介護サービスを提供していただく中核的な存在として、多くの一般職を必要としています。
それだけではなく、時代のニーズに的確に応えていくためには、これまで他の医療・介護事業所には必要だと考えられなかったスペシャリストやジェネラリストも必要となります。
グループでは、ここ数年他の業種からも多くのスペシャリストやジェネラリストを採用してきました。グループの職員になられたら、皆さんびっくりされると思うんですが、グループ内にはそれこそ様々な専門家がいます。グループのIT化を、より効率的に行うためにも2005年の夏には、コンピュータのSEまで採用しました。
これら多くの異業種からの専門家達も、わたし達のグループの発展を支えてくれています。グループに入られた若い皆さんは、他ではなかなか出会えないようなプロフェッショナルたちとも、一緒に仕事ができると思います。

来春採用の新人は全て「しおりの里」配属ですか?

施設づくりにとって、「建物」はそのごく一部です。一番大切なのは、新しい建物や備品を使ってどのような介護や医療のサービスを提供するのかという事です。
だから新人を全て新施設に配属して、施設運営を始めるなんてとても出来ません。従来の施設に配属される新人もあれば、新施設に配属される新人もいる。当然従来の施設からも充分な経験を持つ多くの職員さんに新施設に異動してもらう。
こうして、グループの豊富なノウハウと、新しいパワーを混在させながら、「しおりの里」第一次工事分の施設をオープンさせていこうと思っています。
新しく介護の分野に進出される法人や企業も沢山おられますが、充分なノウハウと新しいチカラを一緒に出来るというのが、うちのグループの最大の特長だと思っています。「しおりの里」プロジェクトを何年もかけて完成させていこうと言うのも、もちろん一気に多くの資金を調達できないという台所事情もありますが、一番大切なのは、充分なノウハウと新しいパワーのバランスを欠いては、わたし達の事業の発展はないと言うことなんです。

本日はお忙しい中ありがとうございました。

こちらこそ… 皆さんご存じの通り、本部のわたくしの部屋も早朝に健康診断のデータを分析している時を除いて常にドアは開けています。多忙なため外部からのアポ無し訪問はお断りしていますが、職員の皆さんが様々な要件で訪ねてくださるのは大歓迎しています…
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総合職(総合職に関しては4年生大学卒以上またはそれと同等の学力を有する者)
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理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・介護職・看護助手